今月の漢字は「歳」

「歳」
「歳」は「歩(としのあゆみ)」+「戉(エツ・刃物)」
手鎌の刃で作物の穂を刈り取るまでの時間の流れを示す。
太古には、種まきから収穫までの期間を表し、後に一年の意となる。

■歩
“あゆむ”の意味。
■戉
「戉」は、象形文字で“マサカリ”のような形をした古代の武器を描いたもので、丸くえぐった形をし、犠牲を割くときに使う。
■歳
「歳」は祭名で、年に一回農穀の稔りや次の年へと歩む意味を表す祭祀が行われ、その祭祀のとき、犠牲として赤い毛色の騂牛(しぎゅう)が供えられる。歳は、その犠牲を用い行われる祭儀のことを言う。
この祭祀をもって年を数えたともいわれている。
今月の漢字(11月)は「赤・朱・紅(あか)」のいろいろ
「あか」と一言で言っても簡単にどの「あか」を思ったらいいのか、なかなか難しいものですが、それを漢字に書き換えると一目瞭然。
漢字というのは何と優れたものなのでしょうか。
数ある「あか」の中から三点語源を調べてみましたが、その日、その時の気分や感情を色で表す事もでき、漢字の奥深さを楽しむ事も出来ます。
今日のあなたの「あか」は何色で表現されるでしょう。
ちなみに日本の日の丸の「あか」は紅色のあかをさしているそうです。

赤
火のあかく燃える色
「火(ひ)」と「火(ひ)」とを合わせた字。火が盛んに燃えている炎の色を意味。
ちなみに炎(ほのお)はその形を現している。この火の色から赤色となった。

例えば「黒」のしたの部分「灬」は赤を意味すし、火で煙が充満したまったすすの事。
すすを取り火で固めたものが「墨」。
草をいぶしたらよい香りがしてできた「燻」も。

朱
「木」+「一印」。木の字の原型の中央を一線で断ち切ることを示す。

木を伐採した切り口の「あかい」ところ(朱)の色を意味する。

紅
「糸」+「工」、白みのある赤、桃紅色。
糸=帛の意味(巾+白~白い意味で、白衣の意味)であり、糸=まゆ玉である。

工=道具(工具)の意味。

手を加えて糸を染め上げることを意味する。
紅花は黄色から赤になる花を咲かせる。その花弁から染料や口紅のもとになる色素を取り出す。
その加工段階はまさに手を加え、道具を使う「工」のことを現している。
巨

取っ手のあるさしがね。定規の象形。
手をつけて大きさを測ること。